1人の日本人としてふと国のことを考えてみる(一筋縄ではいかない原発の問題)
"今この国がやるべきことは一筋縄ではいかないことばかりだろう"と思う。
今日の読売新聞の中面に規制委員会が各原発ごとに津波に対するより厳しい基準を作り・
活断層に関する判断基準をより遡ったところに置き安全対策をすると書いてあった。
「原発は恐い」。福島第一原発の事故で日本でもそれが浮き彫りになった。
近隣では今でも暮らしの中に放射能の危険が訪れる可能性があるなんて本当に辛いだろう。
誰にも勿論僕にも他人事ではない。
「少しでも安全な発電方法に差し替えるべきだろう」その希望は捨てちゃいけない。
ただ、このまま原発を動かさずにいたら電気代が数パーセント上がるというけど
それはそれで本当に大変なようだ。
家計が圧迫されて(2022年に向けた脱原発を示したドイツでは2013年1家庭辺り1ヶ月に1000円上がり、国民の不満が一気に上昇)
消費が落ち込むだけではなく、
企業にとっても大きな打撃で1977年前後にオイルショックで電気代が2度上がった際に
日本が誇っていたアルミ産業が1社を残して壊滅したという。今では99パーセントが輸入という状況のようだ。
他業種だって廃業した会社も沢山あったはず。
それが今また起こったら…
「自分が関わっている会社が潰れる」という状況が沢山の人に訪れることになってしまう。
それで良い訳はない。
代替として火力発電を増強すればco2や窒素酸化物などが大気中に増えて温暖化は加速。
南極などの氷が溶け、水位が上がり島国が脅かされ・蒸発した水分により大きな被害を齎す豪雨が降る。
再生可能エネルギーである太陽光発電や風力発電では天気や天候に左右され、効率アップに期待したいけれど、
今のところそれだけでは全然賄えないようだ。
それに、ドイツでは再生可能エネルギー増強のために
電力会社による買い取り制度を実践したことが電気代大幅値上げに加担しているようだ。
「出来る限り安全に原発を動かす方法を実践する」「安全な発電方法の効率を良くし、少しずつでもそちらを増やしていく」
どちらもただならぬ時間と技術が必要なんだろうけれど、
やはりそれしかないのかもしれない。
他の問題もそうだけど、イエスかノーかではとても言えず、
今この国がやるべきことはいずれも一筋縄ではいかないことばかりなんだろう。
1票を持つ1人の日本人として僕も勉強を続けていきたいと思います。
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